スポーツ
おおきく振りかぶって
原作:ひぐちアサ / 全38巻・連載中

vol.1
どんな作品?
『おおきく振りかぶって』はひぐちアサによる月刊アフタヌーン連載の野球漫画。全員が初心者同然の新設校・西浦高校野球部を舞台に、精神的に不安定な投手・三橋廉と、彼を厳しく支えるキャッチャー阿部隆也の「バッテリー」の関係を軸に、選手一人ひとりの心理と技術をとことん丁寧に描く。派手な必殺技や超人的な描写はほとんどなく、配球の組み立てや守備位置の意味まで解説される「教科書」のようなリアリティが最大の特徴。アニメは第1期(2007年)・第2期(2010年)の全38話で原作15巻分までを映像化。続きの16巻からは、夏の大会の行方と、三橋たちの新たな戦いが原作だけの世界で待っている。
あらすじ
創部したばかりで部員全員がほぼ初心者という西浦高校野球部。そこに転校してきた投手・三橋廉は、実力はあるのに極度の緊張から自分を信じることができず、自信なさげな態度でチームメイトを戸惑わせる。そんな三橋とバッテリーを組むことになったのが、頭脳派キャッチャーの阿部隆也。厳しい言葉で三橋を追い詰めながらも、その才能を誰より信じている阿部との関係を軸に、寄せ集めだったチームが少しずつ「勝つための集団」へと変わっていく。派手な必殺技はない代わりに、配球の読み合いや守備の連携まで丁寧に描かれる、骨太な高校野球群像劇。
見どころ
1
配球・守備位置まで解説される圧倒的なリアリティ
「なんとなく勝つ」演出に頼らず、なぜその球種を選んだのか、なぜその守備位置に動いたのかまで丁寧に描かれる。野球好きほど唸る技術面の作り込みが最大の武器。
2
投手・三橋とキャッチャー・阿部の不器用な信頼関係
自分を信じられない三橋と、厳しくも彼を導く阿部。ふたりの「バッテリー」がすれ違いながら少しずつ絆を深めていく過程が、本作最大の感情の軸になっている。
3
アニメは15巻まで、その先は原作だけの続き
第2期は夏の大会編の途中(15巻)で終了しており、続く戦いは原作でしか読めない。西浦高校の選手たちのその後の成長を、16巻から追いかけられる。
こんな人におすすめ
不器用なキャラクター同士の信頼関係の物語が好きな人
アニメと原作の対応表
アニメ原作の巻話数
第1期 1〜25話1〜8巻全25話
第2期 1〜13話9〜15巻全13話
管理人レビュー
アニメ2期をもって西浦高校の初陣となる夏の大会は決着しておらず、続きは原作でしか読めない。派手な演出よりも「なぜそのプレーを選んだか」という理屈を積み重ねる作風は、テンポ重視のスポーツ漫画に慣れていると最初は戸惑うかもしれないが、読み進めるほどその緻密さが快感に変わっていく。三橋というキャラクターの繊細さも含め、王道スポ根とは一線を画す作品として今も根強い人気を保っている。
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