
vol.1
どんな作品?
『ゆゆ式』は三上小又による4コマ漫画で、芳文社『まんがタイムきらら』で2008年から連載が続いている。野々原ゆずこ・櫟井唯・日向縁の三人が情報処理部の部室で繰り広げるとりとめのない会話劇が中心。TVアニメは2013年4〜6月に全12話が放送され、当時刊行済みだった1〜5巻のエピソードを順不同で選んで構成している。6巻はアニメ放送後の刊行のため、アニメの続きは6巻から読める。単行本は既刊15巻(2025年9月時点)。2017年にはOVAも発売された。
あらすじ
高校生になっても大の仲良しの野々原ゆずこ、櫟井唯、日向縁の三人。通う女子高に「情報処理部」があると知って入部するが、その活動は、気になった言葉をネットで調べ、そこから脱線していく雑談の末に三人なりの教訓をホワイトボードに書き込むだけ。顧問の松本先生も厳しくなく、まったりとした部活の時間が続いていく。
誰かを傷つけるでもなく、何かが劇的に変わるでもない、ただ「その場の空気」を楽しむような時間が積み重なっていく作品である。
TVアニメは2013年4月から6月にかけて全12話が放送された。4コマ漫画のため原作を1話目から順に映像化したわけではなく、当時刊行済みだった1〜5巻のエピソードを選んで構成している。6巻はアニメ放送後の刊行なので、アニメの続きは6巻から読める。原作は現在も『まんがタイムきらら』で連載中で、単行本は既刊15巻(2025年9月時点)。
見どころ
1
言葉遊びの応酬
三人の会話は駄洒落や屁理屈の応酬で構成され、一つの話題がどんどん脱線していく過程そのものが笑いどころになっている。
2
キャラクターの温度差
奇妙な言動やいたずらを連発するゆずこ、二人に突っ込むしっかり者の唯、天然でほんわかしながら二人のやり取りに大笑いする縁という三者三様の距離感が、会話に独特のリズムを生んでいる。
3
「間」の演出
アニメ版は原作のテンポ感をそのまま活かし、沈黙や表情の変化で笑いを作る場面が多く、セリフに頼らない間の取り方が魅力になっている。
アニメと原作の対応表
アニメ原作の巻話数
1〜12話1〜5巻(各巻から抜粋・再構成)全12話
管理人レビュー
本作の魅力は、事件性よりも会話そのものの面白さで魅せる日常系4コマの好例だという点にある。三人のテンポの良い掛け合いは、キャラクターの個性がしっかり描き分けられているからこそ成立しており、単なる「ゆるふわ日常」で終わらない知的な言葉遊びの気持ちよさがある。アニメ版は全12話の中に、放送時点で刊行済みだった1〜5巻のエピソードを選んで再構成しており、原作の空気感を丁寧に映像化している。6巻以降はアニメ放送後に刊行された巻で、アニメでは使われていない話ばかりなので、続きを読むなら6巻からが分かりやすい。ただし1〜5巻にもアニメで使われなかった話が残っているため、余裕があれば1巻から読み返すのもおすすめできる。
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