音楽
パリピ孔明
原作:四葉夕卜(原作)・小川亮(作画) / 全25巻・連載中

vol.1
どんな作品?
三国志の天才軍師・諸葛孔明が現代の渋谷に転生し、歌手を目指す女性のために類まれな軍略の才を音楽プロデュースへ注ぎ込む異色のヒューマンドラマ。ジャンルの壁を越えたキャラクター造形と、ライブシーンの熱量が魅力の一作です。
あらすじ
三国時代、五丈原の戦いで病に倒れたはずの軍師・諸葛孔明が、なぜか現代日本の渋谷、それもハロウィンで賑わう夜の街に、若かりし頃の姿のまま転生してしまいます。見知らぬ時代に放り出され戸惑う孔明でしたが、行き倒れていたところを助けてくれたのが、路上でギターを弾きながら歌手デビューを夢見る女性、月見英子でした。彼女の歌声に秘められた才能を瞬時に見抜いた孔明は、かつて劉備を天下取りへと導いた智謀を、今度は英子の音楽での成功のために使うことを決意します。
古代中国の戦場で培われた「軍略」は、現代の音楽業界という新たな戦場でも驚くほどの効果を発揮します。ライブハウスの集客戦略、SNSでの話題づくり、ライバルとの駆け引きなど、孔明は持ち前の冷静な分析力と大胆な発想力で、次々と英子の前に立ちはだかる壁を打ち破っていきます。一方で、スマートフォンも知らず、現代の常識にまったく通じていない孔明が、渋谷の「パリピ」文化に戸惑いながらも次第に馴染んでいく姿はコミカルで、物語に軽妙な笑いを添えています。
本作の大きな魅力は、歴史ロマンと青春群像劇、音楽エンタメという一見結びつかない要素を高い密度で融合させている点にあります。物語が進むにつれて、英子たちの目標は渋谷の小さなライブハウスから、より大きな舞台へと広がっていきます。孔明の軍略がどこまで通用するのか、そして英子は自分の歌でどれだけ多くの人の心を動かせるのか。テレビアニメで描かれた物語のさらに先には、原作漫画でしか読めない新たな挑戦と成長のドラマが待っています。
見どころ
1
軍師の知略×音楽プロデュース
三国志随一の頭脳が現代の音楽業界という畑違いの舞台で発揮される、異色の頭脳戦が最大の見どころです。
2
ギャップが生む笑いと人情味
戦場で鍛えられた孔明の生真面目さと、渋谷のパリピ文化とのギャップがコミカルに描かれつつ、根底には人を思いやる温かさが一貫しています。
3
音楽シーンの熱量ある演出
ライブや路上パフォーマンスの場面は臨場感が高く、キャラクターの成長と重なって読者の気持ちを大きく揺さぶります。
こんな人におすすめ
三国志や歴史ものが好きだが、現代劇としても楽しみたい人 音楽・アイドルプロデュース系の熱いサクセスストーリーが好きな人 アニメ版を見終えて、その先の展開が気になっている人
管理人レビュー
アニメでは全12話でサマーソニアへの出場権獲得までが描かれ、綺麗な一区切りとして完結していましたが、原作漫画にはその先にさらに大きな挑戦の物語が続いています。孔明の軍略が現代の音楽業界でどこまで通用するのかという知的な面白さと、キャラクターたちの人間ドラマとしての厚みが両立している点が本作の強みです。特に原作を追うことで、アニメでは描き切れなかった脇役たちの背景や、より本格化していく音楽シーンの熱量を味わうことができます。
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