恋愛完結済み
クズの本懐
原作:横槍メンゴ / 全8巻・完結 / アニメ第1期まで放送

vol.1
アニメ 第1期 = 原作 ①〜⑧巻
原作は
1巻から
アニメで全8巻ぶんを映像化済み。原作を1巻から一気読みOK
どんな作品?
『クズの本懐』は、幼なじみに片想いする花火と、担任教師に恋する安楽が、それぞれの本命の代わりに互いの寂しさを埋め合う関係を続けるところから始まる青春群像劇。誰も彼もが誰かの代わりを求め合う歪んだ人間関係を、綺麗事なしに生々しく描き切る作風が話題を呼びました。アニメは2017年冬に全12話が放送され、全8巻の原作を結末まで完全映像化しています。
あらすじ
高校2年生の花火は、幼なじみで想いを寄せる相手・成海が、担任教師の水葉に恋していることを知ってしまう。同じころ、水葉に片想いする同級生の安楽もまた、自分の恋が実らないことに気づいていた。本命にはなれない者同士、花火と安楽は互いの寂しさを埋め合うためだけの関係を結ぶ。「好きになったらこの関係は終わり」というルールを掲げながらも、二人の距離は少しずつ、そして厄介な方向へと変化していく。
本作の特徴は、誰も彼もが誰かの代わりを求め合う人間関係を、綺麗事なしに生々しく描き切る筆致にある。片想い、身代わり、嫉妬、自己嫌悪——思春期特有の身勝手さと切実さが同時に押し寄せる構成は、見ていて心地よいばかりの作品では決してない。だが、目を逸らしたくなるほどのリアルさこそが本作の誠実さでもある。登場人物それぞれの内心の声(モノローグ)が随所に挿入され、表面上の言動と本心のギャップが浮き彫りになる演出も印象的だ。
アニメは2017年冬クールに全12話が放送され、原作全8巻の物語を結末まで完全に映像化した。放送時期と原作の完結がほぼ重なったこともあり、アニメを見終えたあとに「続きが気になるのに手元にない」というもどかしさを感じずに済む構成になっている。読後感・視聴後感は決して軽くはないが、誰も安易に救われることのない群像劇として、青春もの・恋愛ものの新たな地平を切り開いた一作だ。完結済みの全8巻なので、気になったら一気読みできる。
見どころ
1
全12話で原作全8巻の結末までを完全映像化
放送と原作の完結がほぼ同時期だったこともあり、アニメは物語の最後まで丁寧に描き切っている。見終えたあとに未消化のもどかしさが残らない、珍しく「完走できる」青春群像劇。
2
誰も救われない関係性のリアルな痛み
本命への片想いを埋め合うための関係、その関係にも別の想いを抱いてしまう人物たち。綺麗事を排し、思春期特有の身勝手さと切実さを同時に描く筆致が読者・視聴者の心をえぐる。
3
モノローグと表情芝居で魅せる繊細な心理描写
登場人物それぞれの内心の声(モノローグ)が随所に挿入され、表面上の言動と本心のギャップが浮き彫りになる。声優陣の抑えた芝居と相まって、痛々しいほどの説得力を生んでいる。
こんな人におすすめ
登場人物全員が報われるとは限らない群像劇が好きな人
アニメと原作の対応表
アニメ原作の巻話数
第1期 1〜12話1〜8巻(完結まで)全12話
管理人レビュー
『クズの本懐』は、片想いの代替として体だけの関係を続ける花火と安楽の関係が、周囲を巻き込みながらどんどん歪んでいく様子を容赦なく描く。誰かを傷つけずには誰も自分の想いに正直になれないという構図が終始一貫しており、見ていて心地よい作品では決してない。ただし、その痛みこそが本作の誠実さでもある。アニメは全12話で原作の結末までをきちんと映像化しているため、視聴後にモヤモヤを抱えたまま原作を探す必要がないのも良心的だ。読後感は重いが、青春の一断面を誤魔化さずに描き切った完成度は高い。
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